クイズ世界はミーバイミーバイ
しんごとゆりの世界旅行。2007年7月31日から2008年12月半ばまでの旅の記録。
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長い一日 エジプト到着
ぺトラ観光を終えた日の深夜、体がかゆくて目を覚ました。時計の針は2時を指している。蚊取り線香を焚いてまた寝ようとしたが、なかなか寝付けない。しかも、どうも体がむずがゆいような気がする。モソモソしながら寝るように努力していたら、枕の上で何かが動くのが見えた。パッと跳ね起き、電気を点けて枕を見てみた。
ひえーーーーー!!!!
20匹ほどの小さい虫がウヨウヨしていた。枕の裏にもかなりいる。慌てて枕を部屋の外に出したが、ベッドの上にも数匹の小さな虫が這いつくばっている。ゆりを起こしてベッドをチェックしてみたら、僕ほどではないにしろ、やはり同じ虫たちがウヨウヨしていた。押しつぶして殺してみたら、プチッという音と共に真っ赤な血が白いシーツが付いた。
ひえーーーーー!!!! こ、これ、な、南京虫やん。

噂では聞いていたけど、実際目にするのは初めてだった。南京虫に噛まれて体中がアザみたいになっている人には何人か出会ってたんだけどね。幸い僕らはどこも噛まれてはないようだった。だけど、もうここでは眠れない。僕らは荷物をまとめて、宿のロビーへ。そして夜が明けるまでそこで過ごした。長い一日の始まりだった。

この日はエジプトに入国する予定だった。ぺトラを1日で満足したナガタさんは、前日先にカズさんとジンさんと一緒にエジプトに向かってたので久しぶりの2人旅。
早朝のバスに乗り、8時半にはエジプトのヌエバアに向かうフェリー乗り場に着いた。が、ここがまた大変だった。
結果を先に言えば、もう満席だったようで11時のチケットは買えず、5時間ほど交渉し続けて夕方6時発のフェリーチケットが買えた。ただ、みんなが11時のチケットを買えなかったのなら納得できるんだけど、そうじゃなかったから腹立たしかった。
僕らが他の旅人と一緒に2時間ほど交渉した後やってきたカナダ人のショーン(ぺトラで同じ宿だった)は、買えないことがわかると直接オフィスに乗り込み、マネージャーと交渉してすぐにチケットを購入した。
「彼はいい奴だから君も頼んだらいいよ」とショーンが言うので、僕もオフィスに入り「チケットプリーズ」とマネージャーに言うと「30分待て」と彼は言う。僕は素直に30分待っていたら、他の旅行者たちがチケットをゲットしていた。
「どこで買ったの?」と聞くと「イタリア人のガイドが買ってくれたんだ。君たちも彼に頼めばいいよ」と言う。しかし、どいつがイタリア人なのかがわからない。
30分後オフィスに行くと、マネージャーは今度は「1時半まで待て」と言い出した。冗談じゃない!そんなに待てるか!お前さっき30分後って言っただろ!キレたいところだけど、そんなことをしたらチケットをもらえないかもしれないのでグッと我慢した。
僕らがうな垂れていると、フェリー乗り場に行ったはずのショーンがわざわざ戻ってきてくれて、「5ディナール(750円)賄賂を渡して買った奴がいるぜ。やってみな」と教えてくれた。いいやつだなお前。さっそくオフィスに入って「チケットプリーズ」と言い、さりげなく5ディナールを渡そうとした。だけど、マネージャーもチケット係も受け取ってはくれなかった。これはなかなか惨めだった。

結局、早朝から来ていた旅人で11時のフェリーに乗れなかったのは僕らだけだった。
奇妙だったのは2人の若い欧米人の女子だった。まだみんながチケットを待っているとき、彼女たちは重いバックパックを背負い、細い通路を通ってどこかへ行ってしまった。
「どこに行ったんかな?」と思って僕は彼女たちを見てたんだけど、しばらくして通路から出てきた時には、彼女たちの手にチケットが握られていた。
僕と一緒に待っていたアメリカ人の青年が「どこで買ったの?」と話しかけた。すると彼女たちは完全に無視して歩き去っていった。おかしい。僕は女子ならと思い、ゆりに彼女たちのところへ行ってもらった。しばらくして戻ってきたゆりの話だと、2人ともムスっとした表情で「I can’t help you」としか言ってくれなかったそうだ。しつこく「どこでチケットを買ったの」と聞くと、「それは言えない」とだけ言ったそうだ。ゆりは2人のうちの1人とは挨拶を交わしていて、とても感じが良かったそうなんだけど、その子もずっとムスッとして何も話してくれなかったそうだ。いったい通路の裏で何が行われたのだ。めっちゃたくさんお金を払ったか、またはやらしいことが行われたとか。もう真相はわからなかったけど、僕は「きっとパフパフしたんだ」と確信していた。
それにしてもなんてチケット売り場だ。ここでは、「地球の歩き方」ではなく、何か「人生の歩き方」を少し学んだ気がしたよ。賄賂だったり、パフパフだったり。
僕はその後も何度も何度もオフィスに行き、フェリー乗り場に着いてから5時間後にようやくチケットをゲットした時には涙が出そうになったよ。ほんと普通には買えないのか、ここは。

しかし、まだ長い一日は終わらない。6時に出港したフェリーは夜9時ごろエジプトのヌエバアに到着した。僕らは2組の欧米人カップルと計6人でワゴンをシェアして、目的地のダハブに向かうことにした。
100エジプトポンド(2000円)で交渉がまとまり、一向はワゴンに乗り込んだ。「やれやれ、長い一日だったけどようやく着くわ」とホッとしてたんだけど、途中あるエジプシャンが乗り込んできてから話がおかしくなった。
彼は「120ポンド払わないとダハブには行かない。フェリー乗り場に戻る」と言い出した。しかし、そこはみんな旅慣れた旅人。そんなやつに屈するはずがなく「100ポンドと約束しただろ。それ以上は払わない」とゆずらない。しばらく交渉が続いた後、ワゴンは本当に今来た道を引き返し、フェリー乗り場に戻ってきた。
「ようこそ、ダハブへ」とそのエジプシャンのオヤジが言ったときにはキレそうになったよ。

こんな仕打ちは初めてだった。インド人もよく交渉と違う値段をふっかけてきたけど、彼らは目的地に着いてから言ってきた。今回のケースだとこんな感じになるだろう。
「さあ、着いたぞ。120ルピー払いなさい」
「えっ!100ルピーって約束やん」
「いや、120ルピーです。」
「あっそう。じゃあ、1ルピーも払いません。バイバイ」
「あっごめん、間違えた。100ルピーです。」
今思うと、インド人はうざいけど、かわいいなあ。

ただ、このエジプシャンは全然かわいくなかった。もうすでに夜に10時半。他のタクシーがいないことをいいことに値段を120から下げない。
「ウソつきには屈しない」という旅のポリシーを貫いてきたけど、もうこいつに乗るしか手段はなかった。くやしいわあ。
バックパッカーの間では、エジプト人は、インド人とモロッコ人と並んで「世界3大うざい人」と言われてるんだけど、いきなりそれを実感した。
結局ダハブに着いて宿にチェックインしたのは12時をまわっていた。
そんなながーい1日を過ごし、僕らは旅の目的地エジプトに到着したのだった。


*写真を撮る余裕なんてなかったよ。


これクリックすると南京虫に噛まれるよ。




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