クイズ世界はミーバイミーバイ
しんごとゆりの世界旅行。2007年7月31日から2008年12月半ばまでの旅の記録。
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どばいなっとんねん
予定外だったけど丸1日滞在することになったアラブ首長国連邦はシャルジャ。
イスラム色が強いんだろうと思っていたけど、なんだか人間はインド人と変わらなかったので拍子抜けした。ちょっと話した売店のおっちゃんはインドのケララ州から来ていると言っていたし、移住している人が多いようだ。安いカレーを出す食堂もたくさんあったし、街角にはインドミュージックが流れてたりした。これは後で知ったけど、人口の半分はインドやパキスタンなどの南アジア人なんだって。
ただ、うんこの国のインド人と決定的に違うのは、マナーがとても良いことだった。ちゃんと信号待ちしているし、驚くべきことはバス停などでは列を作ってちゃんと並んでたりするのだ。この光景を見たときには僕らは度肝を抜いた。これまでさんざん順番抜かしで嫌な思いをしてきたからねえ。妙にジーンとくるものがあったよ。
「いやあ、インド人もやればできるんだ。そうか、そうか。じゃあ、やれよ!」とうんこの国のインド人を懐かしんだ。

街はとてもきれいだった。やはりうんこ1つ落ちてなくて、安心して前を向いて歩くことができる。これはすごくありがたいことだと気づいた。デパートには宝石やゴールドを売る店が何件も入っていて、いかにも金持ちそうなアラブ人が買い物していた。インド人たちもあまり貧しそうな人は見かけない。

カレー屋の他に、日本でも時々見かけるぐるぐる回転肉のケバブ屋さんがいっぱいあった。チキンやマトンなどのでっかい肉の固まりを串に巻いてぐるぐる回して焼き、それを削ぎ落として野菜などと一緒にラップサンドにしてたべるやつ。こっちでは「シャバルマ」というみたい。値段は3ダラムス、4ダラムス。100円前後だ。これがめちゃうまだった。チキンとじゃがいもとトマトとドレッシングとそれを包む小麦粉の生地が、まるで協奏曲のようなハーモニーを作り出している。協奏曲ってどんなか知らんけど。結局この短いUAE滞在中、2人で6本のシャバルマを食べた。っていうかシャバルマしか食べてない。

ようやく涼しくなった5時ごろ、僕らはバスに乗ってドバイに向かった。そのへんのおっさんに聞いたところ、なんでも5ダラムス(150円くらい)でドバイまで行けるらしい。「シャルジャとドバイはそげん近かとか」と少し驚き、せっかくだから行ってみることにしたのだ。

バスの前の方は女性やその家族の優先座席になっていた。
動き出すとすぐに高層ビル群が見えてきた。どれも100階くらいありそうだ。ホントめちゃくちゃたくさんビルが集まっているんだけど、今まさに建築中のビルもめっさ多くて、高いところからクレーンがたくさん飛び出している。「なんじゃこりゃ。UAEすげえ景気いいんじゃねえか」と何も知らない僕は驚きまくり。後でタクシーの運ちゃんに聞いたところによると、これらのビルは海外からビジネスや何やらで移住してくる人たちの住居なのだそうだ。中東、南インド、ヨーロッパなどメニーメニーだそうだ。「UAEってアメリカみたいな移民の国なのか?」とその時思ったんだけど、実際どうやらアラブ首長国人は人口の20%もいないらしい。

40分くらい走っただろうか、バスはドバイに到着した。当然のごとくえらい都会だ。シャルジャで見なかった観光客もたくさんいたけど、どーみても金持ちそうである。買い物袋を提げ、お洒落な服に身をつつみ、アラブの風に吹かれながら優雅に歩いている。インドで300円で買った僕のアリババパンツがえらく浮いている。
すぐ近くに河が流れていていい雰囲気だった。ここでもシャバルマを食べた。
対岸に小船で渡ると、ちょっと古い雰囲気の町並みになった。シルクなどの土産物屋がいっぱいあったけど、昔はここは港町として発達してたんじゃないかな。どこか横浜にでもいるような気分になり(1回しか行ったことないけど)、久しぶりにデートしている感じがした。

9時半ごろ、そろそろシャルジャに戻ろうとバス停に行くと、けっこうな数の人たちがやっぱり1列に並んでバスを待っていた。シャルジャはきっとベッドタウンなんだろうな。
こりゃ1時間くらいは待たないといけないかもなと覚悟して並んでいたんだけど、ある1人のおっさんが声を掛けてきた。
「どうせタクシーの運ちゃんだろ。いいよ、バスで行くから」と思っていたら、どーやら違うらしい。
「こっちへ来なさい。一番前に並びなさい」と言う。バス会社の人らしかった。
僕らは少し困惑して「フワイ?なんで1番前なの?」と聞くと、「ウーマンがいるからだ」と答える。
まじでか!レディーファーストってこと?そういやこんだけ並んでいるのに1人も女性を見かけないのはそのためか。
僕らは言われたとおり一番前に並んだ。もうけっこう長い間並んでいるであろう1番前の兄ちゃんがじっと見てきて、なんだかめちゃくちゃ申し訳ない気持ちになった。ただの観光客だからね。しばらくすると、僕らの前に7人くらいの家族連れが当然のように並んだ。やっぱりこっちではこれが当たり前のようだった。これじゃあ男たちはいつまでたってもバスに乗れないじゃないか。でも文句を言う人は1人もいなかった。
僕は今まで単純にイスラムの女性って自由じゃないし、かわいそうだなと思っていたけど、とても大切にされているってことでもあるんだね。彼女たち自身がどう思っているかは知らないけど、とりあえずゆりと一緒にいる僕はとてもラッキーでハッピーでただのヒッピーだ。
いい気分でシャルジャに着いた。そして、バス停の目の前で売っていたシャバルマをまた食べた。

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バス停まで連れてきてくれた親切なおっちゃんと記念撮影。ただゆりをこちょばせて喜んでいるエロおやじだった。セクハラムスリム第一号。
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銀行も女性専用の別の入り口があった。
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左がマトンシャバルマ 右がチキンシャバルマ
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うーん、シャバルマ!


これクリックするとシャバルマになるよ。



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くるつもりなかったんだけど
インドラガンディ国際空港、「エアアラビア」のチケットカウンターでは、搭乗チケットが手書きで驚いた。フライトナンバー、座席ナンバー、そして僕の名前を、コピーされた搭乗リストを見ながら書いていく。
「あのう、サナア(イエメン)行きのフライトが1日延びたというメールを昨日もらったんですけど・・・」
カウンターの人に聞いてみても、コンピューター化されていないので確認のしようがなかった。(今日はUAEのシャルジャに行き、明日イエメンのサナアに飛ぶはずだったのんだけど、サナア行きのフライトが1日延びたというメールが前日に入ってきた。それにも変更の理由が一切書かれてなくて、ただ変更されたフライトの日付と時間が書かれてあっただけ。そりゃないだろ!)もう、シャルジャに行ってから、エアアラビアの人間に言うしかなさそうだ。なんだか不安を残しつつ、僕らはうんこの国をあとにした。

コンピューターも使ってないので、いったいどんな飛行機なんじゃろとちょっと心配していたけど、わりかしキレイで安心した。スチュワーデスさんはなぜかチベタンの女性がしているエプロンを見に付け、民族っぽい感じでなかなかステキだった。僕が少し見とれていると、彼女たちは突然バルサンみたいな煙が出るやつを持ち、機内を歩き始めた。それは少しいい香りがしたけど、いったい何なのかがよくわからない。芳香なのか、消毒なのか。隣のおばあちゃんなんかはゴホゴホ咳き込んじゃってかわいそうだった。

残念ながら機内食は有料だった。「まあ、安いから仕方ないか」とあきらめていたんだけど、しばらくするとスチュワーデスさんが「ティー、コーヒー」と言ってきた。飲み物は出るんだと思い、「カーフィー」と僕が言うと、彼女は紙コップにコーヒーをついで「5ダラムス」と言う。どうやらお金が必要だったみたいだ。しかし僕らはそのダラムスというお金もドルもルピーも持っていなかった。
「あのう、お金ないんですけど」と言うと、彼女は少しあきれた顔をしながらも「しょうがないわね。でもあなた私の好みだから許してあげる」とアラビア語で言って去っていった。ラッキー。

そんな感じで3時間ほどのフライトもあっという間に過ぎ、飛行機はシャルジャに到着した。

「僕らはこれからどーしたらいいでしょうか」
空港職員に尋ねたところ、ひとまず出国すればいいらしい。
「ビザは?」と聞くと「日本人は要らないよ」と言う。
僕らは長蛇の列を作って並んでいるビザ発給所を素通りして、イミグレーションに進み、あっさりと2ヶ月間滞在許可のスタンプを押してもらった。出入国カードも何も書いていない。「日本のパスポートは世界一だよ」とたびたび旅人から聞いていたけど、ちょっとそれを実感した。
ありゃ、ということは計らずもUAEに入国しちゃった。ありゃ、そうですか、そうですか。

僕らは荷物を受け取った後、いったん空港の外に出た。出口には人待ちの男たちがいっぱいいて、一瞬ギョッとしたけど、なんだか様子がおかしい。いや、おかしくない。とても普通なのだ。誰一人として僕らに話しかけてこないのだ。この3ヶ月、インドでさんざんしつこく客引きにつきまとわれてきたので、それにすげえ違和感を覚えたのだ。

それから、僕らはフライト変更の詳細を聞くためにもう一度空港に入り、「エアアラビア」のオフィスを訪ねた。
「あのう、昨日フライト変更のメールが送られてきたんですけど」と言うと、職員は「ああ、今コピーするよ」と言って、変更されたフライトの日付、時間が書かれたやつを渡してきた。やはり明後日になっている。そして、彼はそれ以上何も言おうとせず、「さあ、もういいだろう」というオーラを出している。
「何で変更されたんですか。しかも前日に」と聞くと、何やら英語で答えているけど、よくわからない。たぶん明日はいっぱいだから、明後日来てくれと言っているんだと思う。しかし、その言い方が僕は気に入らなかった。勝手に変更しといて、なんだそのえらそうな態度は。詫びの一言もなしか!
「だから、何でなんだよ。こっちの予定ってもんがあるだろ。(ないけど)おたくらのミスだろうが。俺は明日のチケットを買ったわけで、明後日のチケットじゃないんだ。アンダスタンド?」
なんらかの補償があってもいいと思ったし、せめて「申し訳ありませんでした」と言ってちゃんと謝ってほしかった。
すると男は紙に電話番号を書いて、
「これエアアラビアのコールセンター。こっちに電話してくれ」と言う。
プッチーン。もう切れた。
「ここエアアラビアのオフィスだろうが。なんで電話しないといけないんだ。今、話せばいいだろ。誰が他のやつ連れてこいよ。電話とかムリなんじゃ。イングリッシュは難しいんじゃ!」
「いやあ、あなた英語しゃべってるじゃないですか。さっ、行った行った。」
男はいかにもバカにしたような感じでそう言い、次の客の相手をし始めた。
ムッカー。
もう大声で怒鳴ってやろうかと思ったけど、ゆりが冷静に「補償とかはムリだろうし、彼らは明日いっぱいだから、明後日に変更ね、くらいで別に悪いとは思ってないんだよ。これ以上話しても嫌な思いするだけだよ」と言う。僕は釈然としなかったけど、確かにゆりの言うとおり、文句を言ったところで何も変わらなさそうだったので、引き下がることにした。あー、でもなんかくやしーな!

さてさて、何はともあれ、これで2日シャルジャで泊まることになったわけだが、一切の情報がなかったのでこれからいったいどーすればいいかわからない。そのへんの人に聞いたら「タクシーに乗ってホテルにいけばいい」としか言わない。おそらく物価が上がってるだろうし、町までの距離もわからないし、安易にタクシーに乗りたくなかった。重いバックパックを背負って歩き回るのも嫌だったし、なんとか安宿の情報がほしかった。
幸い、ゆりがつかまえた花屋のおじさんがいい人で、インターネットで安い宿を調べてくれた。それによると安くても「150ダラムス」(UAEの通貨は「ディルハム」というらしいけど、僕らには「ダラムス」としか聞こえない。)はするみたい。ドルにすると41ドルとおじさんは教えてくれた。
ん?41ドルだって!
インドではずっと400円くらいの宿に泊まってきたので、実に10泊分になる。2日だと20泊分なる。ありえない、ありえない。
市内までのタクシーも「50ダラムス」くらいするらしい。1500円くらいか。インドではリクシャで50ルピー(150円)も出せば、たいがいどこでもいけたので、これまたありえない。インドとのギャップがありすぎて僕は軽く気絶した。愛すべきインド君のことは早く忘れたほうがよさそうだ。安いから買ったエアアラビアだったけど、これじゃあかえって高くなりそうだ。

花屋のおじさんが「一応バスも出てるよ。5ダラムス(150円くらい)だ。でも便数すくないからお薦めしないけど。」と教えてくれた。確かにけっこう待ったけど、僕らはバスに乗り込むことができた。

バスはこれまでで一番快適だった。道路もきれいでガタガタ揺れなかった。走っている車もどれも高そう。よく見るとほとんどが日本車だった。日産、三菱、ホンダ。半分以上はトヨタだった。
ムスクだろうか、ライトアップされたイスラム建築が見える。街にはとても立派なビルや店などが並び、明らかに今まで旅してきた国とは様子が違っていた。驚いたことは、野牛が一匹も見当たらないのだ。うんこの1つも落ちてなさそうだった。

街の中心部と思われるところでバスは停まった。これから宿探し。さっき調べてもらった宿はここから近いのがどうかもわからなかったので、とりあえずそのへんの人に「安い宿はないか」と聞いた。ここでもまた違和感を感じた。それは、どうやら僕が妙に彼らを信頼していることが理由のようだった。ボラれる心配はなさそうだし、自分の契約している店に連れて行こうとする奴もいなさそうだ。安心して彼らの言うことを聞いていたのだ。人を信じられるってすばらしい。

僕らは2軒、教えてもらった安宿に行ってみたけど満室で、3軒目にようやく部屋を見つけることができた。でもやっぱり1泊150ダラムス(41ドル)で、この旅の最高値を記録しちゃったけど。部屋にはテレビ、冷蔵庫、クーラーが備え付けてあり、何より真っ白いシーツがうれしかった。
僕の時計の針は11時半をさしていた。(インドとの時差があるので本当は10時なんだけど)
もうくたくたで、僕はベッドに倒れみ、ヘドロのように眠った。

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これクリックするとダラムスになるよ。



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